我が人生の集大成は葬儀支援


父親逝去の一報から、我が意思は無視するかのような強い流れだった事もあって、
身を任せてみると、9か月後には葬儀の世界に足を踏み入れてる自分がいた。

家族や親族の葬式経験からなのだろう――、
葬儀屋は胡散臭い人間と思ってたし、葬儀屋に成りたいと思った事は一度もない。
この感覚は13年の時を経た今でも全く変わっていない。

ところが葬儀屋でなく、残る家族の生活を守る為の葬儀支援は、我ながら『天職』
かと思うほどで、ほぼ13年間無休で365日24時間の仕事でも苦に成らない。
それどころか、かつての代表取締役時代より気楽に、生き甲斐を持っている。
生き別れた父親最後の教えとして『これがお前の天職だよ』と導いてくれたのか
と思えるほどなのは、人生の晩年を迎えた人間にとっては有難いと思える。

NPO法人で10年間続けたが会員メリットは何一つ無いと分ったし、助成金や
赤い羽根などの募金分配金も一切無かったのに、縛りだけはあったり、県が管理
していますが10年間1度の来館も無いのだから事業内容が分るはずがない。
そんな管理は無用と合同会社に組織変更した。

誰からの援助も無く、超低料金で葬式施行するのは決して楽ではない。
自分達の時間だけでなく、命までも削って初めて実現できる。
だから高額な布施の寺の葬式は受けないし、嫌な人の入会も受けないし、余裕が
ある家族の依頼も受けないが、その理由は『頑張る気になれないから』です。

実際は分りませんが、父親の導きなら生涯現役の人生を貫きたい。
考えてみれば、何処にでもいる初老の凡人が人様の役に立てる――、これだけで
俺が生れた意味があると自己満足している。

残念なのは誰一人として同じ道を歩く人がいないこと――、
2030年代に入れば、きっと同じ道を歩く人達が出て来ることだろう。
みんな、それまでは元気に生き続けて欲しい――、 

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